(4) 芋井地域の湧水

172 ~ 172

 この地域の湧水のほとんどは、もっとも一般的なⅠのタイプである。陽イオンの当量百分率からみると、Ca2+>Na++K+>Mg2+であり、陰イオンではHCO3->Cl->SO42-の関係が大部分である。しかし、京田(きょうだ)~鑪(たたら)地籍にかけてⅢのタイプの湧水が認められる。鑪周辺部には鉱泉が湧出しており、地質的な影響を受けているものと思われる。その主成分はCaSO4(硫酸カルシウム)やCaCl2(塩化カルシウム)と考えられる。