(5) 七二会(なにあい)・小田切地域の湧水

172 ~ 172

 この地域の湧水も、芋井地域の湧水と同じタイプのⅠのアルカリ土類重炭酸塩型である。しかし、坪根の橡(とちのき)沢の湧水はⅡである。県道小川・長野線の国見第4カーブ付近から湧出している水は類型上Ⅱに属するが、イオンの量はきわめて少なく、コンクリートブロックより溶けだしたわずかなNa+の影響を受けたためと考えられる。

 当地域の湧水はイオンの当量百分率からみると、Ca2+>Na++K+>Mg2+であり、陰イオンではHCO3->SO42->Cl-の関係が大部分である。