犀川水系の支流

188 ~ 189

上流・下流ともにイオンの含有量が少ない河川は高野川である。どの支流もCl-が少なく汚染度の低い沢が多い。しかし、太田沢下流ではCl-が非常に多く、Na+の多いことから人為的汚染の進んだ沢である。

 全般に上流に比較して下流ほど電導度の値が大きく、イオンの含有量が多くなっている沢のなかにあって、山布施沢と滝沢は上流の含有量が多い特色をもった沢である。

 イオンの平均当量百分率をみると、大部分の沢は陽イオンではCa2+、陰イオンではHCO3-の含有量が多いのに対して、表濁沢はNa+、前沢川・表濁沢はSO42-の割合が多い沢である。


写真4-22 高野川(今泉)