水質組成図からみた河川の特徴

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今まで各河川の陽イオンと陰イオンの当量比から水質区分図を作成し、それぞれの河川の特徴を考察してきたが、さらに各河川に溶けこんでいる各物質の絶対量から水質組成図(レーダチャート)を作成し、それぞれの河川の特徴を示した。

 水質組成図は、電導度とNa++K+・Ca2+・Mg2+・HCO3-・SO42-・Cl-の7項目について放射状にその値をプロットし、各頂点を結んで多角形を作り、その型から各河川の特徴をとらえようとしたものである。


図4-43 各河川(平均値)の水質組成図(1993)

 また、長野市河川の水質について全体的な傾向をとらえるために、pHと塩化物イオンの分布状況を図示した。紙面の都合で考察を加えていないが、それぞれの特徴が一目でわかるであろう。


図4-44 河川のpH分布(1993)

 なお、Na+・K+・Cl-の分布はよく似ているのでCl-分布を代表して掲載し、Na+とK+およびCa2+・SO42-の分布は資料編に譲り省略した。


図4-45 河川の塩化物イオン分布(1993)


写真4-24 裾花川(湯の瀬)


写真4-25 浅川(吉田) 天井川の下をJR信越本線が通過している


写真4-26 浅川の仙郷瀑(せんきょうだき)(ブランド薬師下の滝)


写真4-27 達橋沢の隠滝(かくれだき)(芋井上ヶ屋)