6 溶存成分の流出量

195 ~ 195

 長野市の主な河川の溶存成分の流出量をとらえるため、平均流量と含有量から算出を試みた。溶存成分の流出量はつぎの式によって算出した。

溶存成分の流出量= 含有量 × 流量

  (kg/日)  (mg/L) (m3/日)

 千曲川の場合、平均流量6.2×106m3/日とすると、BODが1.87mg/L含まれるということは1日当たり約11.6tが流出されていることになる。

 1.87×6.2×106=11.594×106(g/日)

        =11.594×103(kg/日)

        =11.594(t/日)

 以下同様に、

全窒素2.13mg/Lでは13.2t/日

全リン0.14mg/Lでは868kg/日

となる。

 犀川の場合、平均流量10.8×106m3/日とすると、

BOD1.14mg/Lでは12.3t/日

全窒素1.70mg/Lでは18.4t/日

全リン0.079mg/Lでは853kg/日

となる。

 毎日休むことなく、このような量が下流に運搬されていることを再確認したいものである。