長野西高等学校の北北西300mの湯福川右岸の山腹と池中から、可燃性の天然ガスを伴って鉱泉が湧出している。食塩と重曹を主とする硫化水素型の硫黄泉で、長年使われないまま放置されているが、変わることなく安定して湧出をつづけている。大旅館の面影がわずかに残っている。
1950年(昭和25)の状態と比べると、今回の方が泉温、硫酸イオン、硫黄イオン、成分総計がいくらか大きい。なお、放射能はラドン1.93マッヘであった。
塩沢の湯の東300mに山の神鉱泉が、善光寺の裏の池の端に伊香保の湯があったが、前者は真水に近く、後者は鉄鉱泉の類とみえたが今はない。