地附山の真東の山麓(さんろく)にある。登りもほどほどで展望がよく、昌禅寺が近いこともあってか、古くから著名でにぎわっていた。1973年に新築して大きくしたが10年ほどで営業を停止した。
源泉は隣家の裏の山側にあって、1973年の状態は18.5℃(気温2.6で)ほとんど無色澄明、pH7.5、カリウムイオン(以下イオンと量の単位mg/kgは略す)1.6mg/kg、ナトリウム83.18、カルシウム25.5、マグネシウム15.41、鉄(Ⅱ)0.040、マンガン0.72、塩化物10.08、フッ素0.388、硫酸102.0、炭酸水素233.8、珪酸水素0.378、メタ亜ヒ酸0.008、メタホウ酸0.243、メタケイ酸60.96、遊離炭酸14.42、総計548.7で、メタケイ酸の量で温泉に該当する。放置された源泉は、水の浸入のためか1995年(平成7)には水温も成分総量もいちじるしく下がっていた。