保科温泉永保荘

218 ~ 219

保科温泉は保科川と支流の高岡川にはさまれた、眺めのいい台地の上にある。源泉は1957年(昭和32)以来、高岡川から永保荘南端までのあいだに北から順次4本が掘られ、はじめの2本はすでに役目を終わり、今建物の裏の2本が稼働している。そのうち表4-2に掲げた1本は、国民宿舎永保荘と若穂老人憩いの家に給湯し、南に30m離れたもう1本は保科温泉市民プールで使っている。泉質は似ているが、後者はやや鉄分が多い。旧名は含食塩石膏泉に属するが、とくに硫酸イオンが多く、表に掲げた長野市の温泉のなかでは一番である。


写真4-51 永保荘の源泉