善光寺本堂北にある小池で、燕(つばめ)池ともいう。完全にコンクリートで囲まれている。
水中栄養塩が大変多いのは、上流で湧出(ゆうしゅつ)する食塩を多量に含む鉱泉水と、周囲からの生活廃水が流入した湯福川がこの池をかん養しているからである。
透明度が小さいこの池は、35年前に比べて測定値が幾分変化し、汚染が進んでいる。
この池には以前からタマミジンコが生息し、ケンミジンコ類もたくさん見られる。カメノコワムシを含めて11種の輪虫類を産する。
植物プランクトンでは、チャヅツケイソウやヒメマルケイソウに合わせてアオコが旺盛(おうせい)に繁殖している。クンショウモやイカダモなど、小形緑藻類が目立って多い。
動物プランクトン18種、植物プランクトン55種で、田子池より富栄養化している。