長野市の気温の最低記録は、1934年(昭和9)1月24日の-17.0℃で、長野地方気象台が1889年(明治22)に統計を開始して以来の日最低気温の極値である。また、長野県内の気象観測所における最低気温は菅平での-28.5℃(1976年12月30日)であり、日本の気象官署での記録は北海道旭川で1902年(明治35)1月25日に観測した-41.0℃である。
冬の寒さを表現する目安として、日最低気温が0℃未満の日を冬日といい、日最高気温が0℃未満の日を真冬日という。冬日と真冬日の平年の日数は表5-7のようである。
長野の冬日の日数は112日と多く、札幌よりすこし少ないが大差はなく、寒いところといえる。しかし、真冬日の日数は9日で札幌よりはるかに少ない。このことは、一日中氷点下でいる日は少ないことを示している。