四季の気温水平分布の例

248 ~ 249

長野市域は長野盆地の広大な平坦(へいたん)地とその周囲の山間地からなり、標高差も最大1,586.4mにもなることから、気温分布も多様である。また、市街地では都市化の進行により、ビル風やヒート・アイランド現象など都市気候の問題もあらわれてきている。

 そこで現時点における気温分布の実態を知るために、1992年(平成4)より4年間にわたり気温、風向、風力の同時観測を実施した。できるだけ全市域をカバーするようにしたが、飯縄山や保基谷岳、妙徳山など山地の標高の高いところは観測できなかった。

<調査方法> 山間地を中心に12台の記録温度計を事前に設置し、平坦地は4台の自動車により移動観測をおこない、器差補正と時間補正をして観測値とした。

<記録温度計設置場>長野市霊園(浅川)、芋井中、小田切中、七二会小、信里小、信更中、豊栄小、保科小、若穂中、鍋屋田小の10ヶ所。1~2回だけ設置した所はバードライン料金所、柳町中、西部中、更北中、篠ノ井東中である。

 (小・中は小学校・中学校の略)