本州は移動性高気圧下にあり、風もなく暖かな春らしい陽気の日であった。
9時の観測では、市街地の善光寺から県庁方面にかけての広い長円形のなか、および柳原・朝陽方面に中心をもつ二つの暖気域が認められた。これが14時になると北東からの暖気の流入があって、中心部の暖気の塊が南西方向に広がりをみせ、市街地を広くおおう暖気域があらわれてきている。これは太陽の放射熱の影響のほかに、自動車からの高温の排気や排熱、工場やビルから出される熱など、人々の生活や諸活動などにともなって出される熱が市街地の空気を暖めているものと考えられる。また、山間地では標高が高くなるほど気温は低くなるが、全体的にみると等温線は等高線とほぼ平行になっている。