太平洋高気圧におおわれ、ときどき薄雲が広がったが、風はあまりなく、むし暑く日射の強い日であった。この日は9時には市街地と松代方面に32℃の小さな高温域が認められたが、14時には36℃の高温域が長野駅から長野市役所方面にかけた一帯と松代方面の2ヵ所にあらわれてきているが、これも人為的な都市化が影響しているものと考えられる。9時には28℃から32℃まで引けた等温線が、14時には29℃から36℃まで引くことができ、9時には4℃であった温度差が14時には7℃になっていて、日中の方が温度差は大きくなる。
1994年8月12日の観測では、14時に市街地を広くおおっていた35℃の高温域は夜になってもなかなか衰えず、20時の観測でも緑町、新田町、権堂町、大門町方面にかけて30℃の高温域が存在し、はっきりしたヒート・アイランド現象があらわれた。