雪の結晶が六角形をなすのは、雪も氷と同じように六方晶形に属する結晶構造をもっているからである。雪の結晶の芽生えは、空気中に浮かぶ土壌粒子や煤煙(ばいえん)などを核として微水滴が凍り氷晶ができ、それを中心にさらに空気中の水蒸気を捕獲して結晶を成長させていく。そして、0.1mm以上の大きさに成長した大気中に浮かぶ氷の結晶を雪と呼んでいる。
雪の結晶は、8種の基本形をもとに31種に分類されている。さらにこまかくは約80種にも分類される。いくらこまかく分類をしても顕微鏡で観察すると、形だけでなく小さな突起の状態や樹枝の先端に付いた角板の状態など、人間の顔のようにまったく同じ形という結晶はない。そこで、便宜的に下記の表のように10種に分類している。