積雪の種類

266 ~ 267

新雪が地面に舞い落ちると、その一部はすぐに水蒸気として蒸発し、結晶の形がどんどん変形していく。降り積もったばかりの新雪の密度は0.01~0.1g/cm3くらいである。新雪は空気が約90%も含まれている。

 しまり雪の状態になると、密度は0.15~0.4g/cm3と重くなり、空気も雪の重さで押しだされて約60%の含有量に下がり、粒の大きさも0.1~0.5mmほどになる。さらに、昼間の気温上昇と夜間の冷えこみとで融解と凝結とを繰り返し、2~3mmの大きさになり砂糖のざらめ状になったものを、ざらめ雪と呼んでいる。雲粒どうしがくっついて水分を多く含んだ重い雪を、しめりざらめと呼んでいる。


図5-36 積雪の種類