局地風の高さ

273 ~ 273

長野盆地で吹くことの多い北東風や南西風は、盆地周辺の山岳とほぼ同じくらいの高さまで吹いている。それは、これらの風が盆地周辺の地形の影響で生じるからである。雲のある晴れた日に雲の流れる方向を注意深く観察すると、このことを確かめることができる。写真では、北東風が吹き手前の旗が左へたなびいている。いっぽう、飯縄山の上の雲は右へ動き、飯縄山の上空では西風が吹いていることがわかる。つまり、盆地で吹いている北東風は飯縄山の上空までは達していない。


写真5-17 北東風と飯縄山の雲