都市では細じんやCO2、SO2などが多い。工場からの細じんその他の汚染物質が空中にただよい、都市の路面では自動車の排気ガスも大きな影響をもっている。これらの物質は、とくに風が穏やかで逆転層のよく発達したときには拡散せずに濃い濃度で存在するためにその効果ははなはだしい。
この煙霧層は長波長の熱線を吸収する性質があるので、日中は上空からの入放射を減じ、夜間は地表から出ていく放射をさまたげる。
この結果、市内では最高気温がいくぶん低く、最低気温はかなり高くなるはずであるが、夜間の方が効果が大きいと考えられる。