大気汚染と環境監視

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大気汚染物質には、窒素酸化物・イオウ酸化物・一酸化炭素などがある。これらの物質が大量に大気中に放出されると、人体への悪影響はもとより自然環境への負荷が増し、酸性雨による森林枯死や地球温暖化など地球規模の環境破壊に発展する。これら汚染物質の多くは、工場・事業所から排出される煤煙(ばいえん)や自動車の排ガス中に含まれている。大気中の汚染物質濃度については、大気汚染防止法により環境基準が定められている。

 長野市の現在の状況を、長野市環境部が発行している「環境白書(平成7年版)」の中から、その概略について以下紹介する。

  平成6年(1994)度の環境基準適合状況をみると二酸化イオウ、一酸化炭素は全測定局において環境基準を満たしている。二酸化窒素についても全測定局において日平均値年間98%値評価による環境基準を達成した。しかしながら、浮遊粒子状物質については基準を達成できなかった。オキシダントについても基準を達成できなかったものの、高濃度緊急対策としての注意報や警報の発令にはいたらなかった。

 現在の監視体制と、各物質の現在の測定結果はつぎのようである。