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7月18日ごろから9月10日ごろ。梅雨が明けると本格的な夏に入る。日本は高温多湿の小笠原高気圧(小笠原気団)におおわれ、安定した南高北低の夏型の気圧配置となる。天気はよいが、強い日ざしは激しい上昇気流を生じて積乱雲を発生させ、ときに雷雨やにわか雨を起こす。

 日最高気温が30℃を超える真夏日も多くなり、日最低気温が20℃を超えたり、蒸し暑い日々がつづくようになる。1984年(昭和59)は猛暑の年で、長野地方気象台の観測でも7月27日から8月22日まで27日間連続して真夏日を記録している。こういうときには降雨は夕立や台風しか期待できないため、果樹や野菜に干害の被害が出る。

 長野県は内陸性の気候からくる適度の乾燥によって、日中は高温になっても、日没後はしのぎやすくなる


写真5-36 夏空に発達を続ける雄大な積雲