10月10日ごろから11月25日ごろ。移動性高気圧がくるようになり、天気は周期的に変化するようになる。大気の成層は安定し、天気のよい日の空は澄んでいるが、いっぽう大気の放射冷却をともなうため、盆地霧や川霧などが発生する。
秋を彩る紅葉は、日最低気温が8℃以下に下がる日が何日かつづくと始まるといわれ、高地から始まった紅葉前線も足早に平地に降りてくる。晩秋には日平均気温が1けたになり、降霜も多く、見事な霜柱が見られるようになる。風のない朝夕、まっすぐに上っていったたき火の煙がある高さから上に上ることができずに水平にたなびいて、気温の逆転層に気づいたりするのもこのころに多い。長野地方気象台の統計によると、初霜と初結氷の平年値は10月26日、11月5日となっている。