(1) 梅雨後期の低温と日照不足

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 長野県内は平年より1日早く6月8日に梅雨入りしたが、から梅雨(つゆ)傾向がつづいた。しかし、7月に入って梅雨前線の活動が強まって曇雨天がつづき梅雨明けは7月31日と平年より11日も遅く大幅に遅れた。

 長野の7月の雨量は平年並みであったが、太平洋高気圧の後退にともなってオホーツク海方面の寒気が北東気流となって流れこんだため、いちじるしい低温となり、平均気温は平年よりも1.6℃も低く、日照時間は平年の80%にとどまった。真夏になっても日照時間は平年の90%程度と少なかったが、雲の発生しやすい山間部の日照時間はかなり少なかったと思われる。


図5-75 長野の7月の気温平年差
(日平均気温)