(1) 夕焼けや朝焼けに関するもの

306 ~ 307

・夕焼けは晴れ 朝焼けは雨。

・夕焼けしたら鎌を研(と)げ。

・朝焼けすると天気が変わる。

・朝日が雲間から通し日をするときは雨。

 夕焼けは、よく晴れた日の日没後に太陽光線が大気中の空気分子や細塵(さいじん)などで散乱されておこる現象(薄明現象)であるが、一般には夕方に雲が紅色になるのも含めて夕焼けといっている。夕焼けがみられるときには西の空に雲がないことをあらわし、天気はふつう西から東へ移動しているから、西の方が晴れあがっているようなときには、明日の天気もよいと判断しているのである。朝焼けも原理的には夕焼けと同じで、波長の短い光が空気中の水蒸気に吸収され、波長の長い赤色の光が観測者に届くのであって、その付近の湿度がかなり高いことを示している。低気圧が近づいたときに顕著で、やがて天気は悪くなる。


写真5-45 夕焼けは晴れ(長野市城山にて)