シダ植物は大きく四つのグループに分けられる。
① ふつうに見られる大きな葉のシダ類
② トクサやスギナの類
③ マンネンスギなどのヒカゲノカズラ類
④ 葉と根がない茎だけの植物体のマツバランの類(暖地性で長野県には分布しない)
シダ植物とは①から④を含めた呼び方で、シダ類という場合は①をさしている。このうちシダ類がもっとも種類が多く、一般的である。
シダの多くは葉が出るとき、いわゆるワラビ巻(写真6-27、28)といわれるように、くるくると巻いて出るが、これはシダ類の特徴である。くるくる巻いて出る状態をワラビやゼンマイと称することもある。