(2) くるくると巻く葉

327 ~ 328

 シダ植物は大きく四つのグループに分けられる。

① ふつうに見られる大きな葉のシダ類

② トクサやスギナの類

③ マンネンスギなどのヒカゲノカズラ類

④ 葉と根がない茎だけの植物体のマツバランの類(暖地性で長野県には分布しない)

 シダ植物とは①から④を含めた呼び方で、シダ類という場合は①をさしている。このうちシダ類がもっとも種類が多く、一般的である。

 シダの多くは葉が出るとき、いわゆるワラビ巻(写真6-27、28)といわれるように、くるくると巻いて出るが、これはシダ類の特徴である。くるくる巻いて出る状態をワラビやゼンマイと称することもある。


写真6-27 芽立ち(オシダ)


写真6-28 芽立ち(コタニワタリ)