日本庭園には必ずベニシダが植えられているが、ベニシダは常緑樹林帯のシダであるため、長野市内では一般的でない。トクサを植えこんでいる場合が多い。
また、シノブは根茎を玉状や輪状に仕立て、風鈴をつけて軒先につるし、鑑賞用とする。近年はこのような風流がすたれてきており、残念なことである。
ゼンマイの根茎はオスマンダと呼ばれ、着生植物をつけるための材料とされる。
園芸植物としてのシダには、アジアンタムやオオタニワタリなどがあり、野生アジアンタムとしては、クジャクシダがある。芽出し時に赤色をした株もあり、くじゃくが羽を広げたようすに似ていて、美しいシダで盆栽としても人気が高い。