③ ミスミソウ(三角草、キンポウゲ科)

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 前年の晩秋には開花の準備をすませ、冬のあいだは休眠しているが、3月気温が上がるといっせいに咲きはじめる。春早くから開花するので各地で雪割草(ゆきわりそう)と呼び、さまざまな品種が知られ栽培されてきた。県内の野生種はすべて白花だが、新潟県の日本海側では青から赤系統の花が混じっている。葉に丸みのある種類をスハマソウ(州浜草)というが区別はむずかしい。長野市周辺や北信のものは染色体が4倍体で、大型となるからオオミスミソウと呼ぶ。


写真6-63 ミスミソウ