(1) 消えた草原の花

343 ~ 343

かつて飯綱高原には草原が広がっていて、キキョウやオミナエシだけでなく、オキナグサ、アズマギク、センブリ、ムラサキ等々の草花が咲いていた。稚児(ちご)草といってこどもが遊びに使ったオキナグサなどは、近くの土手に生えていた。ところが最近は、まぼろしの植物となって消えてしまった仲間である。全国でも、絶滅のおそれのある植物に指定して、保護策の検討が始まっている。消滅の原因は、土手や草原の生育環境が大きく変化したことによると考えられている。


写真6-74 キキョウ


写真6-75 オミナエシ


写真6-76 アズマギク


写真6-77 センブリ