① ナニワズ(ジンチョウゲ科)
緑の葉をつけたまま冬を越し、雪解け直後のハンノキ林で黄色の小花を開いている。弾力のある枝は折れにくく、鬼がしばれるほど強いという意味でオニシバリ(鬼縛り)、真夏に葉を落とすのでナツボウズ(夏坊主)とも呼ばれている。ナニワズとは、牧野図鑑によればオニシバリの長野の方言だというがわからない。本州中部から北海道・千島・樺太(からふと)(サハリン)に分布し、長野近辺では飯綱から黒姫高原だけに見られる。
写真6-78 ナニワズ