(1) 大峰・旭山の植物

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大峰山(828m)と旭山(785m)は、市街地の間近にあって市民に親しまれている。江戸時代までは善光寺領として、明治以後は国有林となって古くから守られてきた。多くはアカマツ林におおわれているが、植物が豊富でいずれの山も約300種が数えられ、学習にも都合よく登られる。長野盆地の端に立つ山だから雪を降りわけて、日本海側植物の分布限界線だけでなく、チシマザサ(根曲がり竹)の南限となるスズタケ線やミヤコザサ線も通る重要な山列である。近年になって、松食い虫の被害が広がってきた。


写真6-88 市街地から見る旭山


写真6-89 ヤマツツジ