(1) 季節による変化

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国道の中央分離帯や路傍は水分が少なく、排気ガスや砂ぼこり、泥水をかぶり、植物にとってはきびしい環境であるが、春先からオオイヌノフグリがコバルト色の花を咲かせる。つづいてセイヨウタンポポ、コメツブツメクサ、オオキンケイギクの黄色の花が地面をおおう。夏になると、ナガハグサ、オニウシノケグサ、イヌムギなどのイネ科の帰化種が背丈を伸ばし、緑を濃くしている。この変化は、渋滞のドライバーの目には何とうつるのだろうか。


写真6-108 高原の路傍


写真6-109 オオイヌノフグリの群落(青木島・1995)


写真6-110 セイヨウタンポポの群落(青木島・1995)


写真6-111 オオキンケイギクの花(田牧・1995)


写真6-112 コメツブツメクサとイネ科の群落(青木島・1995)