インド原産の植物で、繊維の質は劣るが染色しやすく、中国では青麻・白麻ともいって栽培され、他の繊維と混ぜて使用した。日本へも古くに渡来し、今でもまれに山間の農道の端などで黄色の小花をつけている。繊維をとった残りの茎は焚(た)きつけにつごうよく、イチビは打ち火の転化だという説もある。信濃苧(しなのお)など古名がいろいろあって、キリアサ(桐麻)は桐の葉に似ていることからついている。
② イチビ(別名キリアサ、アオイ科)
インド原産の植物で、繊維の質は劣るが染色しやすく、中国では青麻・白麻ともいって栽培され、他の繊維と混ぜて使用した。日本へも古くに渡来し、今でもまれに山間の農道の端などで黄色の小花をつけている。繊維をとった残りの茎は焚(た)きつけにつごうよく、イチビは打ち火の転化だという説もある。信濃苧(しなのお)など古名がいろいろあって、キリアサ(桐麻)は桐の葉に似ていることからついている。