(1) 庭園様式も多様化

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庭園には、寺院庭園、旅館・料亭庭園、個人庭園、会社・工場庭園、学校庭園などがある。また、作庭手法によっても日本庭園や西洋庭園、和洋折衷庭園、雑木林庭園(自然風庭園)などに分けられる。日本庭園でも回遊(かいゆう)式庭園、池泉(ちせん)式庭園、枯山水(かれさんすい)式庭園などと、庭づくりの手法は多く、庭園といっても範囲が広くて奥深いものがある。

 長野市内には、善光寺や松代藩の関係から大勧進庭園、大本願庭園、旧真田氏別邸庭園などのように、文化財としての価値の高い純日本式の古庭園も多く見られる。


写真6-183 善光寺大勧進に残る古庭(名庭)

 純日本式庭園の作庭は、近代になって和洋折衷庭園がいちじるしく増加し、洋風庭園、雑木林庭園も多くなってきた。そのうえ、果樹を主体とした果樹園的な庭園、野菜を栽培する菜園的な庭園も増えてきた。