(2) 縁起のよい木・悪い木

402 ~ 402

 昔の人は、何かにつけて縁起をかつぎ、作庭手法にもよしあしがある。さらに、縁起のよい庭木・庭草、悪い庭木・庭草があり、おのずと縁起のよい植物を使って縁起の悪いものは寺院以外には使用されなかった。

 長野市内で見られるこれらの植物は、主なものをあげると表6-34のようである。


表6-34 縁起のよい、悪いとされてきた主な植物


写真6-185 子孫の守護木として縁起のよい木とされるザクロ

 しかし、現代社会ではこのような縁起のよしあしなどという人は少なくなり、美しい花、開花期間が長い花などが好まれて、ツバキやサルスベリを植える人も多く、今では庭木の主木となっている。