(3) 外来種の多様化と流行

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 日本へは、世界各地から外来植物が多量に輸入されている。そのうえ、庭園・公園植物の品種改良もいちじるしく進み、年々多くの園芸品種が誕生している。

 多くの外来種・園芸品種は、とかくはやりすたりがあって、昭和の中ごろにはカイヅカイブキ(外来種)が大流行した。しかし、このカイヅカイブキは果実の赤星病の発生樹とわかり、昭和の終わりには新規植栽の中止、他種植えかえが指示されて少なくなっている。ところが、昭和の後期からやはり外来種のアメリカハナミズキ、アベリア、セイヨウキズタなどが大流行、ナツツバキ、セイヨウシャクナゲの流行が始まっている。また、草花のシバザクラ、マツバギク、ジャーマンアイリスなども流行してきた。そのうえ、外来種は庭園・公園にもよく植えられている。


写真6-184 昭和時代に大流行したカイヅカイブキ