樹木の防寒材、防寒技術の発達は、昔では冬季の寒さで枯死してしまった暖地性樹木も、今では庭木として越冬に成功し、春から秋までは成長繁茂して美しい花を咲かせている。
長野市内の庭園の暖地性植物は、キョウチクトウ、ゲッケイジュ、シュロ、キミガヨランなどが各地で見られる。安茂里の民家の庭には、マルバユーカリが樹高6m以上に成長繁茂し、クスノキ、カラタネオガタマなども生育している。これらの家では、冬期間は完全防寒をおこなっている。
暖地性植物ではないが、長野市では珍しい庭木として、キタヤマダイスギ、セイヨウニンジンボク、ユキツバキ、サイカチ、メギ、キハダ、ウンリュウヤナギ、サルナシなどを見ることができる。