(7) 減少する生垣根(いけがきね)

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 庭園と一体化している垣根・塀は、昔は土塀・板塀か生垣根が多かった。ところがこれらは年々減少し、今日ではコンクリートやコンクリートブロック、大谷石塀などが増加している。これは、土塀は築造費用が高すぎ、板塀は耐久性が少なく、生垣根は管理が大変なことに要因があると考えられる。

 市内でみられる生垣根は、マサキ、カラタチ、ヒムロ、ヒバ、サワラ、スギ、ヒイラギ、モクセイ、カイヅカイブキ、タチバナモドキ(ピラカンサス)、ネズミモチ、イチイ、サンゴジュ、コノテガシワ、ニオイヒバ、ムクゲなどと多様化している。

 昭和の中期以前には、各地の学校・会社・工場などの生垣根にカラタチが多く植栽されていたが、トゲが痛いからと嫌われて年々減少している。逆に平成時代に入ると、新芽が赤く美しいベニカナメモチ(レッド・ロビン)の生垣根が流行している。


写真6-188 昔から多く見られたマサキの生垣