(3) ビオトープ時代に向けての公園

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 21世紀は、ビオトープ時代の到来といわれる。小動物と人間の共生空間(緑地)の造成が求められ、都市公園でも、ビオトープ化の公園計画が必要である。

 すでに市内の公園でも、小鳥を呼ほうとソヨゴ、クロガネモチ、タチバナモドキ、クヌギ、ナナカマド、エノキ、ガマズミ、ニシキギ等々、多くの誘鳥木(ゆうちょうぼく)が植栽されている。また、蝶(ちょう)を公園にとエノキ(オオムラサキ・ゴマダラチョウなどの食餌木(しょくじぼく))、キハダ(ミヤマカラスアゲハなどの食餌木)、ネムノキ(キチョウの食餌木)などが植栽されている。しかし、今後はさらに多くの動物の食餌、吸蜜(きゅうみつ)、吸汁など、ビオトープを目的とした植栽計画が求められている。


写真6-193 コムラサキ 長野市安茂里地籍犀川左岸に生息するコムラサキは世界的に珍しい、特異な生態を持つ。この生息地は現在建設省千曲川工事事務所で、観察園地が造成されている。
 下はビオトープ志向に造成された、犀川のコムラサキ生息地の観察園地