腹菌類は外観、内部組織とも変化に富み、珍奇、極彩色のものなど、人目を引いておもしろいものが多い。しかも幼菌時と熟後では、形、大きさ、色の変化がいちじるしい。たとえば、殻皮(かくひ)が孔口(こうこう)を開くもの、裂開するもの、崩壊や剥離(はくり)するもの、また殻皮(袋)が破れて柄を伸長させるもの、腕を伸ばして格子形やかご形、花弁形に開くものがある。柄が伸長して地中から頭部を高く突きあげたり、子実体がコップ形となってなかに小塊粒を作るものなど、キノコとは思えない形のものがある。たとえば、シラタマタケ、コツブタケ、ツチグリ、オニフスベ(食)、ホコリタケ(食)、サンコタケ、スッポンタケなどがある。