哺乳(ほにゅう)類は、その名のとおり、母親が赤ん坊に乳を吸わせて育てる動物の総称である。皮膚には長い毛が生えており、「けもの」とも呼ばれる。せきつい(脊椎)動物のなかでもっとも高等であり、大脳が発達している。したがって、動きもすばやく用心深い。そのうえ夜行性のものが多いので、めったに人目にふれることはない。そのため、足跡や糞(ふん)、食べあとなどが生息を知る大きな手がかりとなる。
日本には、海にすむアザラシなどのなかまも含め約100種の哺乳動物が生息している。そのうち約50種が長野県に生息している。