コウモリのなかま (翼手目 キクガシラコウモリ科・ヒナコウモリ科)

430 ~ 430

 コウモリのなかまは、前足の指が特殊化し、大きな皮膜になり自由にとぶことのできる唯一の哺乳動物である。冬眠する動物でもある。コウモリは夜行性で、昼間は岩や木の洞(ほら)や建物の屋根裏などで過ごし、日没とともにとびだして活動する。

 長野市の市街地や郊外で目撃できるコウモリは、アブラコウモリである。昼は学校や神社などの建物の屋根裏や軒下に身を隠し、日没とともにあらわれ、街灯のまわりに集まる昆虫を捕食する。市民に依頼した動物目撃アンケートでも、学校付近での目撃情報が5例報告されている。

 長野市の周辺には、アブラコウモリのほかにウサギコウモリ、ヤマコウモリ、キクガシラコウモリなどが生息すると思われる。


写真7-5 アブラコウモリ