リス (齧歯(げっし)目 リス科)

432 ~ 432

カラマツ林に遊ぶリスは、長野県の観光地や別荘地のシンボルともいえる。長野市でも、飯縄山麓や茶臼山の周辺などの山地全域でその姿を見ることができる。樹上生活をするリスは、地上ではせいぜい1.5mぐらいしかとべないが、木の上では枝から枝へ3~5mもとぶことができる。巣もカラマツなどの樹上に小枝を敷きつめてつくる。

 リスの主な食べ物はアカマツやカラマツの種子、クルミの実などで、とくに夏から秋にかけてはそれらを集めて土のなかに埋め、晩秋から、翌年の実がなる時期がくるまで、それを掘りだして食べている。樹上生活者であるためキツネなどの天敵にはねらわれにくいが、森林の伐採や開発の影響を受けやすい動物である。


写真7-8 リス