都市化とともに人里の社寺や屋敷林の大樹が姿を消し、残っても周辺の緑地や農地が減少している。そこで、ここを生活の場としているフクロウ類は生息の危機にさらされている。
現在市内に生息するフクロウ類はフクロウ(留鳥)、アオバズク(夏鳥)、トラフズク、コミミズク(冬鳥)などである。
フクロウ類の食物は不消化物として吐きだした塊(ペリット)と観察時の捕獲物で調べた。フクロウの食物はヒミズ、ヒメネズミ、ハタネズミなど、鳥類ではウグイスやムクドリなどである。アオバズクは夕暮れとともに周辺の野原や畑で昆虫類・コウモリ類を捕っている。トラフズクはほとんどハタネズミとヒメネズミなど、コミミズクはハタネズミや鳥類、昆虫類を食物にしている。