分類別にみると、図7-11のように1位がヒタキ科の15種(18.5%)である。これは分類学上ヒタキ科に含まれる種類が多いためと、ヒタキ科の鳥の多くが森林性の鳥類であるためである。
2位はアトリ科の10種(12.4%)である。10種のうち7種が冬鳥で、2種が留鳥、1種が漂鳥(ひょうちょう)である。
3位はワシタカ科とホオジロ科で、ともに6種(7.4%)である。ワシタカ科の4種は留鳥、1種は夏鳥、1種は冬鳥であるが、冬鳥のチュウヒを除いた5種は市内の森林内で繁殖している可能性は十分にある。ホオジロ科4種は、いずれも森林性の鳥で、とくにクロジが注目される。
5位はカラス科5種(6.2%)、6位ホトトギス科とシジュウカラ科のともに4種(4.9%)、8位キジ科とキツツキ科とセキレイ科のともに3種(3.7%)である。その他は2種がアマツバメ科、ツバメ科、モズ科、ハタオリドリ科、1種がハヤブサ、ハト、フクロウ、ヨタカ、サンショウクイ、ヒヨドリ、カワガラス、ミソサザイ、イワヒバリ、エナガ、ゴジュウカラ、キバシリ、メジロ、ムクドリの各科である。出現種数の少ない科になるにしたがって、森林性の種類が少なくなり、およそ40%にダウンしている。ちなみに全出現種数81種のうち森林性の鳥は、およそ70%を数えた。