生息種類数とその季節変化

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2年間にわたる計24回の線センサス調査により、計27科、63種類の鳥が確認された。月別にみると、2年間ともに冬(11~2月)から春(3~5月)に多く、夏(6~8月)に少なく、秋(9~10月)に増加する傾向にある。線センサス調査以外では、このほかにヒクイナ、ヨシゴイ、アオバズク、ヨタカの4種が観察され、これらを加えると計29科、67種が確認された。さらに、過去に確認された記録をも加えると、長野市内の河川で確認された鳥は、計37科、130種にのぼる。県内の千曲川では、もっとも多くの種類の鳥が生息する地域といえる。

 鳥は、渡りの有無により留鳥と渡り鳥に分けられる。渡り鳥はさらに、冬に越冬のために訪れる冬鳥、春から夏に繁殖のために訪れる夏鳥、春と秋の渡りの時期に一時的に立ちよる旅鳥に分けられる。今回観察された計67種類のうち、約半分の31種(46%)は留鳥であった。つぎに多いのは冬鳥の16種(24%)と夏鳥の16種、旅鳥の3種(5%)の順であった。残りの1種は、飼育鳥のガチョウであり、1993年(平成5)3月に観察された。


図7-15 観察種類数の季節変化 各月1回おこなわれた線センサス調査の結果による