今回の調査で繁殖を確認できた種は、計21科31種である。これは、今回生息が確認された計67種のうちの46%にあたる。このほか、過去には、フクロウの繁殖記録がある。
これらの繁殖確認種のうち、ササゴイとヤマセミは、市内の河川に集団繁殖地がある点で注目される。また、カワセミのほかヤマセミも毎年数番(つがい)が繁殖している。チョウゲンボウは、本来河川の侵食崖(しんしょくがい)に営巣する鳥であるが、屋島橋には毎年一番が繁殖している。オオヨシキリ、モズ、オナガが多く繁殖しているので、これらに托卵(たくらん)するカッコウも多数生息しているのも特徴の一つである。