ともに市の北東部にあり、周りは住宅地で囲まれている。
辰巳池は、水鳥公園として最近造りかえられたので、護岸は自然の形の盛り土で整備されている。東南と中央の島の部分には、ヨシが移植されている。池の周りが公園になっていて、一郭に水鳥の観察小屋が建てられている。アヒルが放鳥され、カルガモ、マガモのほかオナガガモまで完全に餌付(えづ)いてしまっている。
原池は、以前は釣り堀として入場料を取って営業に利用されていたが、現在は池に突きだして建てられた小屋とともに放置されたままになっている。護岸は一部にヨシ原がある。夏のあいだはヒシのような植物が池の全面をおおう。カイツブリが四季をとおして比較的多く見られるのが特徴である。また、県内では生息個体数の少ないアメリカヒドリ、トモエガモ、ヨシガモを見ることができた点が注目される。
市街地にあるこれらの池は、全面結氷することがあるがすぐに解ける。池の規模は小さいが、カルガモ、マガモ、オナガガモ、オカヨシガモなど中・大型のカモ類のほとんどの種類が飛来し、種類も個体数も多いため、貴重な存在である。