山間地にある浅川大池と上蓑ヶ谷池の鳥

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二つの池は長野市北西部の飯縄山の麓にあり、林で囲まれている。

 浅川大池は、車道に接しており、釣り人も多い。いっぽう、上蓑(みの)ヶ谷池は、車道から奥にあって、池の近くにはハンノキ林があり、林の下にはミズバショウ、リュウキンカの群落が広がっている。残念なことに、現在池の近くでゴルフ場建設のため大がかりな工事が始められている。ともに池の規模は大きく、入り江があり形も複雑であるが、冬期間は全面結氷する。

 山間地の池には、水面で餌(えさ)をとるマガモ、カルガモ、ヨシガモなどの水面採餌(さいじ)型のカモとともに、池にもぐって餌をとる潜水型のキンクロハジロやホシハジロが見られるのが特徴である。しかし、市街地や郊外の池といった平地の池に比べると、池が大きいにもかかわらず水鳥の種類も個体数も少ない。


写真7-87 カンムリカイツブリ
冬鳥として中国南部や中央アジアから渡ってくる。大きな湖沼などに生息する