ヤマカガシも水田など水辺でふつうに見られるヘビである。褐色の地に、黒斑(こくはん)と赤い模様が入りまじっており、最大1.5mほどになる。主にカエルを獲物としている。
他のヘビと異なり、交尾は春よりも秋におこなうことが多い。産卵は、翌年の初夏におこなわれる。
外敵が近づくと、コブラのように首の部分を平たく広げてみせ、相手をおどかす。首には、頸腺(けいせん)と呼ばれる毒腺が数対(つい)あり、奥歯の根元からは毒液が出る。奥歯の毒は猛毒で、全身が内出血を起こし、毒の量が多いと死亡する場合もあり、注意が必要である。