ニホンアマガエルは、ふつうに見られるカエルで、平地から山地までいたるところに生息している。5~7月にかけて、水田などで繁殖をおこなう。卵塊(らんかい)は、20~30個くらいがひとかたまりとなって水面に浮かび、草などにくっついている。雄ののどには、鳴のう(嚢)があり、よく鳴く。夕立前の鳴き声は「クワッ、クワッ」と澄んでいるが、繁殖の鳴き声は「グワッ、グワッ」と濁っている。
アマガエルには、緑色の個体や灰褐色の個体を見かけるが、1個体でそれだけ体色を変化させることができる。これは、皮膚に3種類の色素細胞があるためで、まわりの色に体色を合わせることで捕食者の目から逃れやすくなる効果がある。