消える在来イワナの純系

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上流域の河川では、遊漁などの資源としてイワナ、ヤマメ、ニジマスなどの養殖稚魚や成魚の放流がおこなわれている。イワナをはじめ多くの魚は、各河川ごとに遺伝的あるいは環境の差にともなう変異をもっており、系統保全のための方策がなされない養殖の稚魚や成魚の放流によって、各河川ごとに固有な系統群の在来種が消滅する恐れが強い。また、犀川や浅川ではカワマスやカワマスとイワナの雑種個体も捕らえられている。


写真7-120 遊漁を目的に放流されているニジマス


写真7-121 イワナとの交雑が心配されるカワマス