湖沼や溜池に生息する生物は、プランクトンから魚類までが相互に関連しあい、調和を保ちながら一つのまとまりある生態系をつくっている。ところが近年の水質の悪化に加え、湖岸改修や、除草を目的としたソウギョなどの放流により、ここに生息する魚の産卵や仔稚魚の生育に必要な水草帯が減少したり、ゲーム・フィッシングの対象として人気の高いオオクチバス(ブラックバス)や、ブルーギルなどの魚食性の強い外来魚が、ゲリラ的に放流されたりして、トウヨシノボリなどの小魚や、スジエビ、ヌカエビなどの小動物が減少してしまった湖沼や溜池が多い。